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あいつがいない

あいつが消えた。 長年一緒だったあいつが消えた。 いつも一緒だったのに、わずか数分であいつが消えた。 あいつが消えた。 気がかりだったあいつが消えた。 いつも気がかりだったのに、気が抜けたようにあいつが抜けた。 あいつが消えた。 不必要だったあい…

針の刻む音

秒針の音がやけに聞こえる。 そんな夜があります。 きっと、秒針の音の大きさは変わっていません。 きっと、聴く方の何かが変わっているんでしょう。 そう、 受け取り方で変わる。 あれ、 これってちょっと深いですね。 先へと進む音なのか。 死へ向かう音な…

街の昼食

12時8分その人は スーツに手ぶらでやってくる いつも唐揚げ定食頼み 無料サービスのご飯の大盛り 13時を少し過ぎると 綺麗なあの人がやってくるだろう 13時以降のコーヒーサービス 文庫本と一緒に楽しむだろう 14時には片づけも終わり 今度はこっちの昼食が…