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祖母と、焦げた牛と

思ったこと

祖母は牛乳を、飲まなかった。

祖母は牛肉を、食べなかった。

つまり、牛に関する食を口にしなかった。

 

 

小さい頃、祖母に訊ねた記憶がある。

「なぜこんなに美味しいものを食べないの?」

理由はトラウマだった。

戦争の時、焼け焦げた牛を何頭かその目で見たそうだ。

そして、それ以降は牛を食すのが嫌になったらしい。

焼け焦げた牛を、何頭も見る。

これは何という体験なんだろう。

 

 

過去に囚われるのは愚かなことだ。

過去は捨てた方が良い。

祖母からすれば、これらの正論とも思える言葉は、きっと嫌な言葉だったんだろうなぁ。

 

 

そして、

牛が焼け焦げたのは、そんなに昔の話でもないんだよ。

 

 

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